都内の公立学校で、上履きが廃止されている理由:賛成?反対?

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上履きを廃止し、外履きのままの「一足制」にする小中学校が増えてきている。

学校で指定されている上履きは、機能性や通気性がよくないものが多く、サイズも変わるため、経済的な負担になる。外履きのまま授業を受けることで、自分にあった靴で過ごせたり、異動教室や緊急避難をスムーズにする狙いがある。

上履きは良いものなのか、そうでないのか、意見をまとめました。

上履き廃止の理由と賛成の意見

生徒や家族の負担軽減

上履きを利用するのは、小学校から中学校の成長期になります。この時期の足のサイズに合わせて、上履きだけでなく、外履き・体育館シューズなどを用意するのは経済的な負担になります。また、上履きを持って帰ったり、洗浄したりするのも大きな負担です。

学校指定の上履きは2000~4000円程度の価格です。それほど高くないと思う方もいますが、同じ形で、履き心地が良いとはいえないものを買うのはもったいないと思う方もいるようです。

また、上履きがなくなることで、下駄箱の混雑が解消されることにもなり、スムーズな登下校が可能になります。こうした履き替えの廃止は、緊急時の避難のしやすさにもメリットがあるようです。

上履きの衛生面の課題

上履きは朝から夕方の長時間、履いている靴です。

しかし、多くの上履きは学校に置きっぱなしです。長期休みの際に持ち帰り、その度、洗うの方が多いようです。一方で、毎週子供に洗わせる方や洗ったことがない方もいるようです。

学校上履きは、機能性・通気性が悪いものが多く、足の健康に影響(水虫や臭い、皮膚トラブル)を与える可能性があります。各々の足のサイズに合わせて、購入しやすい外履きのほうが、衛生的に管理しやすいという意見もあります。

子供の足の成長を妨げる要因になる

学校で指定されている上履きの多くは、ビニール製で、通気性・機能性が悪く、履き心地の良いものではありません。

上履きの形は、1950年代に「ムーンスター」が型を生み出し全国に普及していったとされています。バレーシューズタイプの形をしており、長時間の使用しているといくつかのデメリットがあります。

  • 踵(かかと)が固定されず、くつ擦れや足の痛みの原因になる。
  • 指の動きが制限されて、足先が固くなったり、変形する原因になる。
  • くつ自体が変形しやすく、床などから受ける衝撃に対して、子供のやわらかい関節を守りにくい。

上履きの廃止に反対の意見

教室や廊下の衛生面の問題

外履きのまま入るので、泥や汚れが学校に入るのが気になるという意見も多いようです。

生徒や教職員の清掃の負担が増えることになるかもしれません。

皆が同じものを使用している安心感

集団生活で、みんなが同じものを使用していることは平等で、安心感があるという意見もあります。貧富の差を感じてしまうという意見もありました。

日本では上履きを脱いで、屋内に上がる慣習があるため、土足というものを精神的に受け入れにくい傾向もあります。

まとめ

上履きを廃止する理由をまとめました。

個人的には、上履きを履いていたとしても、床で寝ころぶほど綺麗ではないし、外履きでよいと思いました。なるべく長い時間使うものには、自分に合ったものを使いたいですしね。

ただ、昔からの文化を廃止するのは、「きっかけ」がないと難しいとも感じました。結局、廃止したとしても、清掃などのシワ寄せが教職員に向く可能性もありますし。現在、都内の公立学校で広がっているようですが、そのなかでも様々なやり方が実施されていくでしょう。古い慣習のままではなく、活発な議論がされて、子供にとって良いやり方を見つけて欲しいと思いました。

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